インプラント治療の流れ
相談及び問診、検査
歯科医師にご自分の希望を伝え、全身状態の問診や口腔内の状態を診査します。
このときさらに詳しく調べるために印象採得(歯型を取ること)やレントゲン撮影を行います。
また、必要に応じて血液検査なども行います。
治療方法、治療期間、治療費等の説明
診断用の資料を参考に治療計画を立て、これをもとに担当医と具体的な治療内容について
話し合います。このとき、疑問を残さないように納得いくまで説明を聞くことが大切です。
そして主体的に自分の意思で治療法を選択することが大切です。
骨が少なくても大丈夫!
インプラント埋入手術
手術中は麻酔が効いていますので無痛です。手術に対して恐怖感が強い患者さんでも、普通の虫歯の治療の時と同じ程度ですから心配はいりません。手術後は、入浴(シャワー程度ならOK)、飲酒、運動、喫煙は控え、無理をせずゆっくり休むようにして下さい。 |
手術後の注意点
抗生剤などの薬が処方されますので服用し、インプラントをした部分の消毒をしてもらいます。傷口が治ったら自分で歯ブラシを使って丁寧に掃除します。インプラント治療後もほとんどのケースで強い痛みはありませんが、手術の内容によっては1週間程度腫れることがありますの手術前に担当医に確認して下さい。治癒期間は個々のケースによって異なります。インプラントする前に使っていた入れ歯は引き続き使用できます。また、インプラントの種類や手術した箇所によっては、早めに仮歯をセットできる場合もありますが、しばらくの間は強く噛まずに、インプラントに大きな力がかからないようにします。
型取り及び人工歯装着
インプラントがしっかり骨に接合(オッセオインテグレーション)されたことを確認したら、人工歯(あるいは仮歯)をつくるための型取り(印象採得)を行います。型取り(印象採得)を行ってから人工歯(あるいは仮歯)が出来上がるまでは、通常1週間から10日ほどかかります。
人工歯をインプラントに取り付けます。歯科用のセメント(接着剤)で固定する方法と、スクリュー(ねじ)で固定する方法があります。噛み合わせを調整するために仮歯でしばらく様子をみる場合もあります。歯が長期間なかったり、治療範囲が大きい場合には、慣れるまで少し時間がかかることもあります。
定期健診
歯間ブラシ(ルミデント)を使って歯と歯の間をよく清掃しましょう
インプラントを長持ちさせるためには、口の中の毎日のお手入れが一番大切です。また、全身の健康状態によっても大きく影響されます。「歯」がよみがえった時の喜びを忘れずに、しっかりとお手入れをして下さい。また、歯科医院での定期的な検診も必ず受けるようにして下さい。定期健診のご案内のハガキをお送りしています。
最後に・・・
インプラントはあくまでも失った歯の代替物です。入れ歯やブリッジよりも格段に優れた効果がありますが、自分の歯と全く同じにならない場合があることも知っておく必要があります。特に歯を失ってから長い間そのままにしていた場合は、歯ぐきや顎の骨などが変化してしまっていることもあります。過大な期待を持ち過ぎないようにしましょう。よく説明を受け、治療内容をよく理解してから、インプラント治療を選択して下さい。