歯の学校「インプラント」ってどんな治療?

みんなの歯の学校 「インプラント」ってどんな治療?
 

みなさん、歯医者ってどんなイメージでしょうか。痛い?怖い? 今回はインプラントについてのお話です。:)インプラントについて正しい知識を身につけましょう。

 

A子さん: 今日も歯についていろいろ教えてください。

 

H先生: はい。だれにでもわかりやすいようにお答えいたします。どんなことでも気軽に聞いてください。

 

:(A子さん: もし虫歯や歯周病で歯を抜かきゃいけなくなったら、抜いた後はどうなるのか心配なんですけど。また新しい歯が生えてこないしね。

 

H先生: 歯が抜けてしまった場合は ①部分入れ歯 ②ブリッジ ③インプラント という選択があります。隣の歯の状態や、治療期間・費用などにより相談しながら治療方法を決めていきます。 ①部分入れ歯・・・周囲の歯に金属のバネをかけて取り外し可能な人工歯を留める治療です。欠点は違和感が強く、本物の歯に比べると噛む力は1/3程度に低下してしまいます。 ②ブリッジ・・・両側の歯を削り、冠を橋渡しして固定式の歯を入れる治療です。欠点は両側のいい歯まで削らなければいけないことです。 ③インプラント・・・まったく歯のないところに人工の歯根を植え込む治療で、本物の歯と同じようにものが噛めるようになります。欠点は健康保険がきかないことです。

 

:DA子さん: この中のインプラントって最近よく聞くけど、周りの歯のダメージがなく歯が抜けたところにまた歯が生えてくるみたいでとても良さそうなきがするけど。

 

H先生: インプラントとは、①②とは違い、周囲の歯に負担をかけずに歯のないところにまた新しい歯が生えてきたかのように歯を作ることができる治療です。

 

:(A子さん: 歯ぐきに埋め込むんですか?痛そうな気がするけど、危なくないのかしら?

 

H先生: 歯ぐきではなくて顎の骨に埋め込みます。インプラントを入れたあと歯ぐきや骨が痛いということはありません。

 

:PA子さん: それなら安心しました。なにしろ痛いことや怖いことに弱いので。

 

H先生: 安全の治療方法が確立されていますから、安心してインプラント治療を受けていただけます。インプラントの発祥は古代からあると言われています。

 

A子さん: 古代からですか!そんなに歴史があったんだ~。

 

H先生: 現在のように完全の治療に発展したのは1952年、ブローネンマルク教授による「チタンは体内に入れても拒絶反応を起こさず、骨にくっつく」ことが発見されてからです。その30年後にはインプラントの技術が確立され、現在ではその技術はますます進歩しています。

 

:DA子さん: インプラントをする人はたくさんいますか?

 

H先生: 世界的には入れ歯やブリッジはどんどんインプラントに置き換わろうとしています。日本では欧米に比べるとまだ少ないかもしれませんが、これからはインプラントが益々理解されやってみようという患者さんが増えていくでしょう。日本中の歯科大学にはすべてインプラント科が設置されて学問的にも臨床的にも完全に確立されていますから、安心して治療がうけられます。

 

A子さん: インプラントが安全安心だということはわかったけど、インプラントは自分の歯のように噛めるのかしら?

 

H先生: はい。ステーキ、たくわん、ピーナッツ、イカやあわびなどでもどんどん食べられます。インプラントは入れ歯やブリッジとは違って、本物の歯のように噛め今までにない画期的な治療方法です。

 

:)A子さん: 保険適用外だそうだけど、自分の歯のように不自由なく使えるならいいかも。入れ歯で困ってる両親にもすすめてみようかしら。

 

H先生: 科学的な根拠に基づいた素晴らしい治療ですが、治療の内容、治療費などについて担当医とよく相談されることをおすすめします。治療後は、毎日のお口の清掃と定期健診・クリ―ニングを忘れないようにしてくださいね。

 

:DA子さん: 本日はいろいろ教えていただき、ありがとうございました。